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夏物語のsonozyのレビュー・感想・評価

夏物語(1996年製作の映画)
3.8
夏のような気候なので、ロメールのこちらを。
舞台はフランスの海岸沿いのリゾート地ディナール(ブルターニュ地方)。
一人、夏のバカンスにやってきた青年ガスパール(メルヴィル・プポー)のひと夏のラブアフェア。

イケメンなガスパールが、二兎を追うどころか三兎を追うという、いい加減にせい!な物語です。笑

1人目:本命にしたいレナ(オーレリア・ノラン):二人でウエッサン島に行く話があり、従兄たちと近くで過ごしているレナからの連絡を待つというのが、ガスパールの旅の当初の目的。でもレナはちょいと面倒なタイプでガスパールと付き合う気があるのかも微妙。

2人目:マルゴ(アマンダ・ラングレ):叔母がやっているカフェでリゾートアルバイト中。民俗学の博士課程を出ていて人との交流が好き。考古学者の彼が戻ってくるのを何となく待っている。店に来たガスパールと意気投合し、毎日のように散歩する仲に。友達以上恋人未満なムード。

3人目:ソレーヌ(グウェナウェル・シモン):マルゴの誘いで行ったディスコで視線を交し、マルゴの推し?もあり接近、ソレーヌの叔父がいるサン=マロでデートしたり。セクシーな肢体でガスパールを困惑させる。笑 性格はキツめ。

ガスパールのこの3人との同時進行的な展開が、7月17日〜8月7日の絵日記的に淡々と綴られます。
最後は3人それぞれとウエッサン島に行く約束をしてしまうガスパール、どうするつもり???なラストへ。

結局、3人の美女に翻弄されつつ、そこそこ楽しんで最後は上手く自分の世界に戻る的な、贅沢すぎるぞ!ガスパール!の夏物語ですが(笑)、『海辺のポーリーヌ』の香りそのままのキュートなアマンダ・ラングレが眩しかったので良しとします。
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