うえの

ワイルド・スピード MAXのうえののレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)
3.6
強奪団のボス、ドミニクトレットは警察の包囲網を逃れながら未だ強奪を繰り返していたが、仲間を守るため自身が仲間から遠ざかった方が安全だと悟ったドムは最愛のレティにすら別れを告げずに姿を消してしまう。
しかし「レティが殺された」と妹のミアから連絡を受け、復讐の怒りに燃えるドムは再びアメリカへ舞い戻る。
そして向かった先で出会った男、FBIとなったかつての潜入捜査官のブライアン。
5年ぶりに再会を果たす黄金タッグを描いた最強のドライヴムービーシリーズ第4弾。

初代キャスト再集結でいよいよファミリー感を帯び始めるドム一行。
自身を逃がしてくれたとはいえ、潜入捜査官であることを隠していたブライアンとの再会に当初はギクシャクしていたものの恒例のレースを通じて徐々に笑顔を見せ合う2人。
ファンにしたら嬉しい展開。彼らの関係は終わっていなかったと感じさせる。
5年越しのレースでもやはりドムが勝つという相棒としてだけでなく、ブライアンにとって高い壁として存在し続けるドムの存在感が際立っていてカッコよかった。

しかしそのドムの恋人であるレティが殺害される大事件。そしてその真相に深く関わっていたブライアンとレティの胸中などなかなか深い描写もあってドライヴアクションだけにとどまらない面も見せ始める。

そしてとうとう追いついた映像技術。
冒頭のドム一行の強奪シーンにおいて。
走行中のトラックに対して猛スピードで近づき、一瞬にしてバックに切り返し、ガソリンタンクの車両連結部分にフックを接続。
結合部を凍らせて脆くなった隙をついてハンマーで破壊してガソリンタンクごと強奪する鮮やかな手口を披露。

思わず一言。
アホか!!!!!!!!!笑

今までのシリーズの時点で気付いていたが今作ではっきりしたことがある。
このシリーズはアホだ笑。最高にバカ映画だ笑。
もちろん褒め言葉である。
いい歳した大人たちがバカを追求するとこんなにもハイクオリティの映像や話が出来上がる。その良い例となった素晴らしいシリーズだ。

相変わらず犯罪組織の壊滅にどうして速い車が必要なのかさっぱりわからないが、いよいよかかり始めたエンジン!といった印象。
そしてその勢いそのままに繋がるラストシーン!
こいつはズリィ!カッコ良すぎる!笑
こんなに次作がワクワクする作りの作品はそうない!次作も楽しみ!
うえの

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