Ugh

音のない世界でのUghのレビュー・感想・評価

音のない世界で(1992年製作の映画)
4.0
フランスの聾学校や手話教室の先生らの日常を追ったドキュメンタリー。


幼年期の子供から青年、老齢の大人まで、様々な年代の聾の人が出てくる。きっとこんな感じで成長していくんだろうな、と思わせてくれる編集に好感。


フランスでも学校で手話を使うことを禁じた時代があったことに驚き。

学校で1番幼い少年は、授業中泣いてしまったり不安な顔をしていたが、家でお母さんと会話してる時は子供らしいイキイキとした表情で過ごしていて可愛かった。(DVDパッケージの親子)

工場で働く青年が結婚式を挙げ、その後、生まれた子を抱き上げる表情にうるっときてしまった。でも、新居を決める際の不動産屋とのやり取りは???だったな。
手話の出来ない不動産屋との会話がうまくいかず、筆談しようにも紙もペンもない状態。これは撮影する側が期待する“ちょっとしたトラブル”をワザと起こしているように感じた。90年代にスマホはなくても筆談グッズは携行してるでしょ。なんか残念。
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