アガサ・クリスティ原作のミステリー「ナイルに死す」を映画化したやつ。
友人の婚約者を奪って結婚した大富豪の娘は、エジプトでハネムーン旅行の真っ最中。
婚約者を奪われた友人は、復讐の機会を狙って幸せ真っ只中の二人をエジプトくんだりまでつけ回す。
そしてある日の朝、ナイル川を下る豪華客船の客室で大富豪の娘が銃殺される。
当然いの一番に疑われる友人。
しかし彼女には鉄壁のアリバイがあった、という話。
偶然乗り合わせた名探偵ポワロが事件解決に乗り出すわけだけど、乗客に話を聞くと、もう測ったように全員大富豪の娘に恨み持ってる。
みんな大富豪の娘の敵。動機モリモリの乗客たち。皆なかなか個性的。キャラ覚えやすくて良いね。
でも正直、真相もトリックもフォーマルというか、めっちゃ普通。
とはいえ、古典なのでそこに文句は無いけれど。
今回、良かったのはポワロのキャラ。
74年版オリエント急行のポワロみたいにうるさくない。
賢こやけど嫌なヤツって感じ。ちょうどええ嫌なヤツ加減。現国の授業に出てきたエーミールみたいな。
あと、ポワロが言い当てたトリックが、時間の余裕全然なくて、結構無茶やん、と思ったんやけど、どうなんすかね?
あまりにアリバイ作りが忙しすぎて、肝心の殺すくだり流れ作業やったけど。