まさかさかさま

シリアナのまさかさかさまのレビュー・感想・評価

シリアナ(2005年製作の映画)
3.6
ぜんぶつながっている。
って、いいコピーですね。
映画の内容を端的に表しています。

風が吹けば桶屋が儲かる、ってやつですかね。
我々極東で暮らす者の生活やちょっとした決断にも、遠い国で起こっている出来事や、魑魅魍魎による争い、思惑が、きっと知らず知らずのうちに影響しているんだろうと思いました。

野暮なことを言うなら、これだけいろんな人がいろんなところでいろんなことをしている映画なのに、たった一文のコピーで言い表されると、何のための2時間だったんだともちらっと思ってしまったのですが、それを言っちゃあおしまいよ。

何が起こっているか懇切丁寧に説明してくれるような作品ではないので、あらかじめ概要やさわりのあらすじだけでも頭に入れてから臨んだ方がよいかもしれませんね。
それでも、作り手の気概は伝わってくる作品だと思います。

吹き替えで見たんですが、クルーニーさんがスパイ活動をして拉致・拷問されるのを見てると、声あててるのが毎度ながら小山氏なので、えーっと…24?と一瞬混乱しましたよ。