福福吉吉

ダイヤルMを廻せ!の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)
4.0
妻のマーゴ(グレース・ケリー)が推理作家のマーク(ロバート・カミングス)と浮気していることを知ったトニー(レイ・ミランド)は妻の殺害計画を立て、脅迫まがいで旧知のレズゲイト(アンソニー・ドーソン)にマーゴの殺害計画を実行させる。しかし、レズゲイトはマーゴの抵抗に遭い、レズゲイトはマーゴの持っていたハサミが刺さって死んでしまう。予想外の顛末にトニーは計画を変更するのだが...。

数少ない登場人物たちの個性がしっかり出ていて、ストーリーとして偶発的な出来事が混ざることで予想しにくい展開になっていて面白い作品です。

前述のとおり、トニーがマーゴを殺害しようとすることがストーリーの軸なのですが、トニーの手先としてマーゴを殺害するはずのレズゲイトが失敗したことと、ハバード警部(ジョン・ウィリアムズ)の捜査によって、ストーリーが思わぬ方向に向かっていき、意外性の連続でとても面白かったです。

妻のマーゴは浮気しているマークを夫のいる家に招くあたり、最初は豪胆な女性だなと思ったのですが、レズゲイトに襲われてから一気にかよわい女性に変わって、夫のトニーに頼り始めたので面白く感じました。

犯人が予め分かっている作品でありながら、ドキドキハラハラする部分や、トリックを暴く方法など興味を欠くことの無い作品でした。

とても面白い作品でした。

鑑賞日:2022年12月31日
鑑賞方法:BS/CS NHK BSプレミアム
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