リコ

コメディ・フランセーズ/演じられた愛のリコのレビュー・感想・評価

3.6
ふーーっ、長かったけどやっと見終わった。

フランスが誇る国立劇団コメディ・フランセーズにかかわる人々の表情、仕事ぶり、舞台空間が錬成される様を観察したドキュメンタリー。
俳優たちの稽古風景や楽屋での準備、演出やテキスト解釈の議論、劇団運営についての大小様々な会議、かつらや衣装や大小道具を担う職人たちの手仕事、チケットカウンターでのやり取り、劇場を取り巻くパリの風景、そして舞台上で演じられる愛。どれもがスリリングで、まるで自分も劇団の一員になった気になれる。

フィリップ・トレトンやアンジェイ・セヴェリンなど、映画でもお馴染みの役者のみならず、特に女優たちが皆さん良い面構えだ。(特に副座長のカトリーヌ・サミー、冒頭でマリヴォーの劇を演じているクレール・ヴェルネ)
これを機にマリヴォーやモリエール、ラシーヌなどの戯曲を読みたくなった。
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