1回目見たときは、こんな映画2度と見るか！と思うくらいひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！ってなってそれはもー大変だった。シャム双生児を切り離すことを専門にしてたドイツのマッドドクターが、日本のヤクザとNYからの観光客を2人を人里離れた自宅に監禁し、肛門と顎を外科手術で接合してムカデ人間を作ってしまおうという恐怖のスリラー。1回目見たときは被害者3人にもろ感情移入してしまって、手術後の激痛とその状態の恐ろしさにすさまじい拒絶反応が…。ドクターから逃げれるかどうかのサスペンスもハラハラやし、変に映画として出来がいいもんだから、見てるのが苦痛で苦痛で、具合が悪くなって、こんなもん2度と見ぬわ！ と思ってたのだが、いや、まぁ堅いこと言わずもう一回見てみようとふと思いたち、今回はだれにも感情移入しないぞ、って覚悟で見ると、面白いですねー。マッドドクターがマッドすぎてオモロイ。まず顔がイケてる。一目見てキチガイだと分かるぎょろっとした目、爬虫類のような口周り。自分の狂気を隠すことができない不器用さ←この部分はかなり笑いを誘う。怪しむ警察が家に調査に来たとき、薬入りの水を飲まそうとするのだが、はやくこれを飲んでくれ！今すぐ！みたいな感じでめっちゃ急かすとこ怪し過ぎやろ！ そんなやり方じゃ誰も飲まん！ 爆笑。あと、ムカデ人間が完成したときの喜び様がヤバい。キモすぎる！ しかもコイツ、ムカデ人間作って何をするのかと思えば、新聞を口にくわえて運ばせたいだけ？ わけわからん、アホちゃう？笑 そんなこんなをめちゃくちゃリアルに演じてるディーターラザー、素晴らしい俳優です。普段からこんな人なんちゃう？って思ってしまう。きっと違うよね⁈ ムカデ人間として繋げられる3人の演技も素晴らしく、心身ともに感じてるであろう苦痛が、見てるこっちにめちゃめちゃ伝わってくる。特に後ろに繋がってる女の子2人の、もはやどんな感情で泣いてるのか分からない、ただ脱力した混乱のパニックで涙を流してる感じがすごく良かった。あとは、やっぱ、うんこですよねー。あのシーンのすさまじさにはこの度いろんな意味で身震いしました、前回は単純におええええってなっただけやのに。スカトロ君たちは絶対見るべき。ひょっとするとムカデ人間のパーツになってみたくなるかも！ あと、膿が出てどんどん変色していく感じもエグくてよかった。必死で手を繋ぐ悲しみがしみじみ感じられ、深い趣があります。後半は一体どう展開していくのか、どんなオチになるのか、すごくワクワクするねんけど、ぐっちゃぐちゃ笑 てか、そのタイミングで放棄するーーーーめっちゃ迷惑Japanese！ うん、結局具合悪くなるけど面白かった笑！ 今度見るときはドクターに心を寄せて見てみたいと思いました。前は2なんて絶対見てやるか！と思ったけど、この夏はジェイソンは置いといてムカデ人間の夏にしてもいいかな、と考えてます🏖 もう秋やけども。
