ハッピーアイスクリーム

ムカデ人間のハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

ムカデ人間(2009年製作の映画)
3.0
旅行中のリンジーとジェニーの2人は、移動中に車がパンクして山道で立ち往生してしまう。山奥を彷徨う中、偶然見つけた元外科医ハイター博士の家に助けを求めるが、博士には常軌を逸した願望があり、2人は監禁されてしまう。

非倫理的な欲望

その内容から日本ではDVDのみの発売予定だったが、口コミで話題を呼び、日本でも劇場公開されたサイコホラー。主人公のハイター博士は実在したナチスドイツのマッドサイエンティスト、ヨーゼフ・メンゲレをモデルとしている。

噂通りの変態映画でしたが、本人が"私は変態だ"と叫ぶタイプの変態は初めて。
ハンニバル・レクターとかフランケンシュタイン博士とかヤベェ博士は数あれど、群を抜いてあたおかなフェティシズム。グロいというよりは、下劣で気持ち悪い。
自分の能力でもっと高次元なことをしたいという願望なのだろうか。

ヤクザで関西弁の日本人が良かった。脚本に彼の台詞はなく、本人が考えたそうです。そう考えると終盤の対峙シーンはよく出来てる。

"これがあなたの与えた天罰だとしても
俺は人間であると信じたいです"

殺人より人体実験の方が人間性の欠落を感じる。

3部作らしいですが、1本で十分かな…