1SSEI

猿の惑星の1SSEIのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
4.5
皆さんあけましておめでとうございま〜す
激動の2015年も終わり、2016です。今年もなにとぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

というわけで、恒例行事の新年一発目は“今年の干支映画”‼︎
昨年、未年は羊映画で「羊たちの沈黙」でしたが、今年は申年ということで猿映画‼︎

てなわけで、「猿の惑星」です。

もうただ猿だからという理由のみで選んでるので内容はHappy New Yearとは程遠い、なんなら鬱映画です…(´Д` )

まあ、でも実は大好きな映画
なんだかんだで何回も見てます

あらすじはというと
宇宙飛行士チャールトン・ヘストンがある惑星に不時着。その惑星は猿が人間を支配する世界だったのだ‼︎最後にはどんでん返しも待ち受けています

しかし、そのどんでん返しの内容がDVDのジャケットに書いてあるという暴挙…
これから見る方はくれぐれもお気をつけくださいね

この「猿の惑星」は原作者のピエール・ブールが戦時中に日本人の捕虜収容所にいた頃の経験を元に書かれた話というのは有名ですよね。すなわちあの猿たちはイエローモンキー、日本人です
劇中に出てくるホースで水をかけ続けるのも実際に日本軍がやられたことだそうです…

その日本人の自分が猿の惑星大好きってのは皮肉なもんですが大好きなのは仕方ない
むしろ日本人だからこそ好きなのかもしれない

そういった社会風刺を存分に織り交ぜたストーリーもさることながら、やっぱり猿の気持ち悪さが1番の魅力だと僕は思います

最近の創世記、新世紀なんかではCGで本物と変わらないくらいのクオリティの猿が出てきたことによって猿に感情移入できるようになったんですけど、1968年段階では今見るとお粗末な猿しか出てきません

あの感情移入を許さない感じ
人工物ゆえの気持ち悪さ
悪い猿もいるけど、いい猿もいる。それはわかってるけど心のどこかで好きにはなれずにいるあの感じ

この気持ち悪さこそが全てだと思うんです
だって、猿たちは主人公と仲良くなっても「あなた醜いわね」と言い放つ。それは我々があの猿たちに感じてるのと同じ感覚。

現在の倫理観からは少し外れますが、この作品が訴えることは
「差別はなくならない」ってことなのでは?

どんなに仲良くしても、同等に扱っても、結局 自分と違うものに対してはどこかで蔑みを感じてしまう。それが猿も含めて社会的意味での人間なのではないか?

新年一発目から差別だなんだと重苦しい…。まあ、でも名作に違いはない。

ついでに2作目以降は予想だにしない方向に話が進んでいくので、それはそれで面白いのでオススメ