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猿の惑星のスペクターのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
4.5
懐かしのベスト・ムービー20  [6位]

『猿の惑星』 (1968年)       【4.5】

ピエール・ブールによる同名SF小説の映画 『猿の惑星』 が1968年に公開されて50年近く経つが、「猿惑」 “さるわく” と呼び親しまれ、
その後、『続・猿惑』 『新・猿惑』 『猿惑・征服』 『最後の猿惑』 『猿惑リメーク』 『猿惑・創世紀』 『猿惑・新世紀』 とその人気は収まりを知らず2014年までに全8作が映画化されている。


が、
後続の映画もすべて見ているが、何故か第一話だけがその映像と共に鮮明に記憶に残っている。


フランクリン・J・シャフナー監督、アーサー・P・ジェイコブス制作によるSF映画 “PLANET OF THE APES” 。

18か月前、即ち、1972年1月にケネディー宇宙センターから打ち上げられた宇宙船が今まさに地球への帰還を目指していたがとある惑星に不時着してしまった。 
その時、船内のコックピットには、アース3978年と示されていた。
準光速飛行をしているため、地球時間2千年の間飛行していたことになる。

船長のジョージ・テイラー大佐 (チャールトン・ヘストン) は、降り立った惑星で初めて見た光景に目を疑った。
それは、言語中枢を失った人間が猿に支配されていたのである。

テイラーは猿に捕まり、去勢手術と脳手術を執行されることになるが、悪戦苦闘の末、無事に逃れることができる.....が。
衝撃のラストが待っていた.....。

他の主な俳優として、
ロディ・マクドウォール (チンパンジーの考古学者コーネリアス)
キム・ハンター (チンパンジーの獣医ジーラ博士)
モーリス・エヴァンス (オランウータンのザイアス博士)
リンダ・ハリソン (ノバ)


ラスト直前の、人間のことを知っているザイアスとテイラーとのやり取りが象徴的である。

ザイアス「人間の知恵は愚かさと同居し、戦いを好む動物だ」
テイラー「それでも猿に支配された理由が分からん.....それが知りたい」
ザイアス「追求せんほうがいい。知らぬ内が花じゃ」
.............
ジーラ「彼は、この先一体何を見つけるのでしょう」
ザイアス「自分の運命じゃ.....」
.............。


音楽監督ジェリー・ゴールドスミスによる日本現代音楽を思わすテーマ音楽が印象的である。



『猿の惑星』 の最新作、
“WAR FOR PLANET OF THE APES” 『猿の惑星:大戦記』 が2017年公開予定である。
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