暮色涼風

僕らはみんな生きているの暮色涼風のレビュー・感想・評価

僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)
4.1
深作欣二監督作品『道頓堀川』での、真田広之と山崎努の共演に感銘を受けて、他の共演作も観たいと思い鑑賞。

"異国でサラリーマンが内戦に巻き込まれサバイバルする"という、コメディタッチながらもテーマはしっかりあって感動させられる話。

言葉で説明しすぎず、画にも写していない一歩先のところまで想像させる巧い演出が沢山ある。

また、意外性と必然性が矛盾することなく折り重なっているシナリオが面白い。
"サラリーマンがジャングルでジャンケンしている"なんて、断片的なシチュエーションだけ聞いたらあり得ないような状況にも、話の展開で自然に持っていく。
これを下手な作家や演出がやるようなら、どうしてもリアリティにかけてしまうところ。

あえて流暢でない英語も、当時の日本人サラリーマンらしさの演出だったのだろう。
暮色涼風

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