僕らはみんな生きているの作品情報・感想・評価

「僕らはみんな生きている」に投稿された感想・評価

バブルの徒花のような映画。東南アジアの某国に渡った日本のビジネスマンが、クーデター騒ぎに巻き込まれ右往左往するコメディ。

邦画には珍しいきわどいテーマ。バブル期だからこそ、こういう難しい題材を茶化すような映画を潤沢な予算で撮れた面もあるだろうし、逆に当時の軽薄な空気感みたいなものも出ちゃっている。

日本は当時バブルの真っ最中。恋人の早見優とエレベーターでいちゃいちゃしていたゼネコンの設計技師(真田広之)は、1週間の出張予定でタルキスタン(架空の国)に降りたつ。

政情不安定な同国では、賄賂や過剰接待が横行しており、真田は支社長(山崎努)や、競合ゼネコン社員(岸部一徳、嶋田久作)に揉まれながらも、なんとかプレゼンを終了するが、しかしそのときクーデターが勃発し...。

ラストの真田広之の長広舌(ゲリラ相手に「メイドインジャパン」と連呼する)に、当時の日本人の勘違いぶりがよく表現されている。
ま

まの感想・評価

3.7
80年代後半から90年代にかけてのフジテレビ映画(脚本は一色伸幸)作品は良作が多い。今作見て改めて確信。
それにしても若い時の真田広之は魅力があるよなって感じ。今より昔の方が良いなw

最後のタカハシの演説シーンはグッとくるものがある。サラリーマンってこんなもんです。

監督は滝田洋二郎。この監督も安定して良い作品作る印象がある。
温八

温八の感想・評価

4.0
東南アジアの国に出張した会社員がクーデターに巻き込まれる話。
どこまでも仕事命な日本のサラリーマンの姿、男の生き様と友情の姿がしみる。リゲインのテーマが聞こえてくるようだ。
若かりし真田広之の演技と滑舌がとても良い。
「私たちは日本のサラリーマンです!!」「そんな事しか言えないのか・・」「愛!地球救ってる暇あったら、娘を返せー!」新年一作目にたまたま選んで正解だった。素晴らしい演者。皮肉と悲哀とユーモアに溢れる快作だった。今日もこれから働きますよ。体が勝手に動くんだから。
鑑賞記録
建設関係のサラリーマンが、海外出張先でクーデターに巻き込まれる。主人公高橋(真田広之氏)は、ライバル会社社員等と共に日本に帰国するため、銃弾や地雷、ヘビやマラリアと格闘しながら空港まで逃げ惑うストーリー。反発しながらも徐々に距離を縮め、互いに協力するうちにある共通の想いが彼ら自らを救うことになる。一歩踏み外せば地雷の、数センチの差で銃弾の餌食となる環境に突然放り出された4人。悲しいサラリーマンの性、染み付いた日本人の平和ボケが仇となって牙を剥く!彼らは思ったに違いない、二度と日本には帰れないと。序盤は彼らが恐怖に立ち向かうために奮い立たせる心力、中盤の恐怖に溺れ半ば死を覚悟、終盤はというと開き直って好き放題。段階的に4人の胸中が変化していく様が手に取るようにわかる。僕らはみんな生きている。それだけ。それだけでいいんだと叫んでいるようだ。人はなぜ生きるのかー。それは死なないために生きていることに他ならない。それが本能。
空港までは辿り着く。しかし彼らがとった行動とは。。。
戦争自体の恐ろしさを伝える作品は多いが、死そのものの恐怖を伝える作品は稀。そんな世界にどっぷり浸りたい方、死神が囁くこの一本をどうぞです。
am

amの感想・評価

3.9
もっと知名度高くてもよくない?
と思えるくらいには面白いし見応えがあった。

東南アジアの仮想国タルキスタンに滞在する日本人サラリーマンが、突如勃発したクーデターで戦場と化した街から命からがら逃げ伸びるドタバタ劇。

クソ暑いジャングルの中をスーツで彷徨う男4人、という絵面だけで既に面白いし、そのメンツが真田広之、山崎努、岸部一徳、嶋田久作という豪華ぶり。

いかにも日本のサラリーマンらしい言動の滑稽さや情けなさでさんざん笑わせてくれるけど、最後の最後には日本の先端技術とビジネスで立ち向かうという熱い展開にはグッときた。
ブチ切れた真田広之がサラリーマンの悲哀と矜恃を炸裂させる長台詞が良い。
「メイドインジャパンだぞ!!!」
405

405の感想・評価

3.3
劇中での曲、南こうせつの「妹」の使われ方が物凄く良いというので、それを観るためだけに観た映画。確かに上手い。今まで生きていた日常がなんと遠くに行ってしまったのか、そこに戻ることは考えてもいいのだろうかという思いが数秒のこのシーンで見事に表している。ちなみに原作の漫画もあり、泥臭くて面白いです。
単純に面白い。ずっとニヤニヤできる作品。
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