うちゅうゴミ

肉体の冠のうちゅうゴミのレビュー・感想・評価

肉体の冠(1951年製作の映画)
4.5
ベッケル、こんなに面白いんだ。
ビンタって見てるだけで痛みが伝わってくる。日常の地続きにあるイヤな暴力。街中みんな顔見知りーー信用を失ったら人生が終わる。
シモーヌ・シニョレの体格のデカさが良い。肉感的というより、ガタイがいい。突っ張って生きてるが踏ん張ってないと心は吹いて飛びそう。
誰視点の物語か判然としないまま振り落とされないギリギリのテンポで進み、ひとつの視線に集約された瞬間終わる。そしてエンディングは甘い夢。完璧。