何度観ても素晴らしい!
マーティン・スコセッシ監督が贈る、かの名作『グッド・フェローズ』と双璧をなす傑作!
午前十時の映画祭14にて久々に鑑賞
1970〜80年代半ば、マフィアからラスベガスのとあるカジノを任されるが友人や嫁によって人生を狂わされていく男の栄枯盛衰を描く見ごたえたっぷりの骨太ドラマで3時間を感じさせない没入感、見事です
全編に渡って主役のロバート・デ・ニーロさんとジョー・ペシさん2人のモノローグが交互に流れ続ける演出が異色で斬新、字幕読んで・内容理解しながら・映像を楽しむ、を3時間が人によってはキツいかもしれませんね(笑)
そして、バイオレンス描写もかなりキテますので、これも苦手な人は多いかもしれません
本作も他のスコセッシ作品同様、キャスティングが素晴らしいです
この時代のロバート・デ・ニーロさんはやっぱりキリッとしていてすごくカッコいい、70年代カジノの責任者っぽくカラフルなスーツが印象的、そしてジョー・ペシさんのブッ飛びキャラクターを困った顔で見つめる表情が最高です
本作はなんと言ってもペシさんのブッ飛びのキレ演技が圧倒的、あの目つきが凄すぎる、とにかく終始『グッドフェローズ』を何倍をも上回る不穏とヤバさの演技に圧倒されます
そして本作でさらに輝くキャラクター、シャロン・ストーンさんの演技が圧倒的、前半はメチャクチャ綺麗だけど堕ちて行き始めたらとことんダメになっていく様が見事、後半のデ・ニーロさんとの夫婦喧嘩のシーンや車で家に突っ込んでいくキレっぷりも圧巻、素晴らしかったです
終始緊張感に包まれる3時間、観終わったとはドッと疲れがきましたが、とても気持ちのいい疲労感で今回も大満足でした