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カジノのRのレビュー・感想・評価

カジノ(1995年製作の映画)
4.8
めちゃくちゃ面白い!!! さすがスコセッシなまったく隙のない傑作だった! ロバートデニーロ演じる主人公エースことサムは、あらゆるデータを集めてギャンブルで勝ちまくりの天才予想屋で、ギャングの金儲けに手を貸してたらその腕を買われ、ラスベガスのカジノ “タンジェール”の裏ボスの座を担うことに。で、儲けの一部をちょろまかして直接ギャングのボスに届けさせるんやけど、彼らを邪魔する奴らを容赦なく始末する役目を果たすのが、怖い怖い怖いジョーペシ演じるニッキー。そして、エースがタンジェールで出会い、一目惚れする絶世の美女ジンジャー。エースは、抜け目ない観察眼でイカサマが起こらないように見張りつつ、なるべく周辺地域で波風を立てないよう慎重に行動するのだが、ニッキーは次第に暴力の度合いをエスカレートさせ、FBIにも目をつけられるようになり、そのトバッチリをエースも食い始める。一方、自由を愛するジンジャーはエースの束縛に耐えられず、酒とドラッグに溺れてゆく。ふたりの間で何とかバランスをキープしようとするエースだが、見た目の冷静さを何とか保ちながらも、大きくなっていく問題にだんだん振り回されていくプロセスが描かれる。何より素晴らしいのは、まったく息つかせる暇なく、カジノの裏側という未知の世界にグイグイ見る者を引きずり込んでいく語り口。横関係も縦関係も周辺関係も綿密に入り組んだ政治的なしがらみが出来上がってて、ネチっこいし、ドロドロしてるしで大変。だが、その全てを猛スピードでカラッと辛口に描破していくスコセッシ節がたまらない気持ち良さ。音楽も最高やしね。凄惨な終焉の幕開けに名曲The house of the rising sunがかかったときは、喜悦と興奮のピークでピクピクしてもうた。何たるセンス! 何もかもが最高やけど、役者がホントに素晴らしい。特に、シャロンストーンがヤバい! 前半のファッション、ヘアスタイル、表情、所作、すべてが輝かしい! カッコよすぎ! シビれる! 彼女が出てるシーンはすべて深い深い映画的快楽を味わえます。後半ボロボロのオバさんになっていくとこですら、演技のすごさですげー魅力。すさまじい女優! これぞスーパースター! ジョーペシも相変わらずのブキ切れたら怖すぎなチビのおっちゃんキャラがピッタリで、けど、女たちにモテるのもわかるセクシーな魅力を放ちまくり。とりあえず速攻でフェラさせるのにはわろてもーた笑 そして、主演のロバートデニーロ。こちらは出来るだけ穏便に仕事をこなしていきたい人で、基本感情を抑えてるため、演技も大人しめやけど、服のファッションがすげー面白かった。最初出てきたときは笑ったけど、見慣れてくるとこれはこれで…ってなるから不思議なこってす。ものすごいバイオレントなシーンもいっぱいあって、痛そうすぎてお股がキューンとなったりもしたが、これはまたいつかゆっくりもう一度見たいなー。是非とも見たい。
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