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ワンダフルライフのmotheritoyutaのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

一言説明:
死後、生きていた中で最も心に残る思い出を映像化する中で、自分の生の肯定の仕方を探す物語

起承転結:
起:一番幸せだった瞬間を映像化すると死者に伝える。
承:思い出がすぐ出てくる人もいれば、選択に葛藤する者、選択自体を拒む者が出てくる。
転:施設の従業員は「選べなかった側の人である」ことが判明する。主人公は死者の選択を助ける過程でかつての許嫁を特定する。
結:誰かが選択した思い出の中に自分がいたことへの充足感から、主人公も映像を作成し施設を後にする。

良い
・自身は何を選ぶ(もしくは選ばない)か考えながら見られるほどのコアアイデアの強さ
・フィクションであることをたまに忘れさせるドキュメンタリー調な役者の演技
・選ばないという自分の人生への責任の取り方を主張する人間を入れることで、「生の肯定」自体を否定する多様さ
・変な人間がいることで担保されるリアルさ
・映画の暗転からエンディング後の明点と同時に死者のみを消すオシャレな処理法
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