設定はファンタジーであるにも関わらず、映画はノンフィクションのドキュメンタリーのようで、日本より海外で評価されているのも納得でした
一番の思い出の選択を迫られて「選ばない」のか「選べない」のかという話をするシーンがありましたが、
自らを省みるとそれなりに幸せに生きてきたつもりだけれど、哀しいかな一番の思い出は特にないから「選べない」かもしれないし、無数の記憶から1つを選ばなければならないのは酷なので「選ばない」かもしれないと思いました
井浦さんの等身大の青年の芝居が井浦さんの素のままのようで、
特に一番最初の記憶を話すシーンは、
レギュラー出演されていた『日曜美術館』で感想を考えながらゆっくりと話すときの物静かな朴訥とした口吻そのままでとても心地よかったです