カミワザ

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージのカミワザのレビュー・感想・評価

4.5
元々、テレビドラマシリーズが好きだったのですが、いやぁ~こいつも物凄く面白い!

ただのドラマの延長線上の作品では御座いません。
物語の雰囲気、”絵”としてはテレビドラマと同じ(お金は掛っていません)なんですが、一番の売りとしている”ゲームの中の騙し合い”は映画作品として恥じないスケールの大きさがあった。
何せ120分全く目が離せない展開に、白黒コロコロ変わる様相、終いには混沌としてしまうその中で、「こんなの最後どうまとめるんだ?」と観ているこっちが心配になる程。
それ程、ゲーム開始の導入部分から常にクライマックスが続くのです。これだけ惹きつけるのは凄い!

本作は役者がどうこうと言うよりも、面白さの殆どは脚本にあると思います。
原作に無いオリジナルストリーとの事ですが、物語の芯となっている「エデンの園ゲーム」が、実に単純なルールながら、人の醜い欲望さらけ出し、心の読みあいを難解にさせるゲームに変貌するのです。

ゲームの内容自体は本当に単純な為、ドラマを観賞されていない方でも、物語はすんなり呑み込めると思います。
ただ登場人物については、ヒロインの神崎直が”バカ正直”であるって事位しか触れられていないので、ちょっとキャラクターの感情移入としては弱いかもしれません。
キャストは、マッシュルーム福永ユウジがまたいい味出しているんですよ、彼は愛すべき憎くキャラNO.1です。

日本のテレビドラマの映画化作品としては、太鼓判の一押し作品です。
カミワザ

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