タラコフスキー

オリバー!のタラコフスキーのレビュー・感想・評価

オリバー!(1968年製作の映画)
2.9
ディケンズの代表作の一つを、踊りとか凝った明るめのミュージカル映画にしてみました、一言で表すとこれだけで事足りる作品。

マイフェアレディとかウェストサイド物語とか多くのミュージカル作品に言えることなんだけど、ボブ・フォッシーのキャバレーみたいな歌う行為自体がテーマになっている場合やバーフバリみたく考えることすら放棄させられてしまうくらいファンタジックでぶっ飛んでいる場合を除いて、歌で表現する意味や効果が弱いからミュージカルにした必然性に欠ける。

「なんでわざわざ歌うの?」みたいな具合にモンティパイソンがホーリーグレイルで皮肉った気持ちもわかる気がする。

メインの子役二人の演技は悪くなかった、と思いきやドジャーを演じたジャック・ワイルドは当時既に16歳って年齢で、本人には悪いけど身長とかも低いし全然そうは見えなくて驚き。

キャロル・リードの全盛期が1940年代後半ってこともあり、60年代後半の映画とは思えない前時代的古さがあったのも駄目だった。

アカデミー賞で監督賞と作品賞を受賞できたのが奇跡って思えるくらい相応しくないものに思えたが、これも前年に卒業や俺たちに明日はない等の名作ばかりだった反動で不作に終わった故か。(傑作も2001年宇宙の旅という好き嫌いが好みではっきり分かれるようなものしか無かったし)