加藤久和

JSAの加藤久和のレビュー・感想・評価

JSA(2000年製作の映画)
4.0
やはり傑作。同じ民族が大国の思惑によって分断され、憎しみ合うことを強制されるというのはどう考えても異常だし恐ろしく不幸なことだ。互いに相手に向けた銃口を簡単に下すことができないのは個人も国家も同じなのだろう。固い友情であっても政治を乗り越えることはできないということに悲しさを感じた。直下の情勢として韓国と北朝鮮が和解に向かい朝鮮戦争が終結しそうな様子だが、それぞれの指導者に計算や下心はあるにしても、このJSAを撤廃できるならそれは無条件で素晴らしく喜ばしいことだ。日本人が外野からとやかく言うことではない。
加藤久和

加藤久和