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ファニーとアレクサンデルのsonozyのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
5.0
1982年、イングマール・ベルイマン監督の実質最後の作品。
アカデミー賞で外国語映画賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞を受賞。

5時間11分!という超大作。
なので、何回かに分けて見ました。(日本での公開時、この長さをどう体験されたんでしょうね。)

スウェーデンの地方都市ウプサラで暮らすブルジョワ階級エクダール家の人々の姿を1970年のクリスマスから約2年間の流れの中で描いたもの。

プロローグ/第1部・エクダール家のクリスマス/第2部・亡霊/第3部・崩壊/第4部・夏の出来事/第5部・悪魔たち/エピローグ
という構成です。

エクダール家一族を取り仕切るのは、母ヘレナ。
歳を重ねて悩みも多く、昔愛人だったイサクがその相談相手。

ヘレナの長男オスカルは、劇場主で俳優。
妻は美しい女優エミリー。
そして、映画のタイトルである2人の子供。亡霊を見る能力を持つ長男アレクサンデルと妹のファニー。

ヘレナの次男のカールは大学教授ですが、暖房の費用もないほど借金を抱え、酒癖も悪く、妻リディアに暴言&DVな酷い男。

ヘレナの三男のグスタヴは菓子店を経営する好色オヤジで、寛大な妻アルマ公認?で召使いのマイを愛人にしている。(最後は子供まで作っちゃう)

ある日、『ハムレット』を劇場でリハーサルしていたオスカルが突然倒れ亡くなってしまう。
その遺言を受けた妻エミリーは劇場を続けるものの、客入りが悪くなり1年で辞める。
そして、夫の葬儀を行ったヴェルゲルス主教と再婚することとなり、子どもたち(アレクサンデルとファニー)と3人で実家を出る。

しかし、主教はとんでもないサイコ野郎だった。
父オスカルの亡霊と度々話すアレクサンドルとファニー、サイコ野郎にコントロールされるエミリーの運命はいかに・・・

目ヂカラが印象的で気の強いアレクサンドルとファニー。
この映画で一番ムカつくサイコな主教。笑;
再婚に失敗した美しいエミリーの変化。
次男カールと三男グスタヴのダメっぷり・・
と、多数出てくるキャラクターたちの人間性の捉え方が素晴らしい。

この長さなので再び見ることはないと思いますが、ベルイマン監督の名匠っぷりを存分に堪能できました。