Wikiにはアガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」を下敷きにしたと書かれていて、思わずなるほど~と納得(要出典マークがついてるのが気になるが)。
複雑な(かつ奇妙な)殺人事件を回想形式で語る構成、謎の人物カイザー・ロゼという存在など、色々と面白い要素がある映画。
ただ、好きな方には申し訳ないが、個人的には「ユージュアル・サスペクツ」は(観るのは)せいぜい2回で十分な作品だと思う。
練りに練った脚本(確かによく出来てる)で予想を裏切るラストが肝の作品だが、逆に言えばそれ以外の魅力が弱いように感じる。
ラストが衝撃的な作品では、「情婦」や「テキサスの五人の仲間」などがあるが、こちらはどんでん返し以外にも人物描写に妙味があり、何度観ても飽きない。
一度観ただけでは全容がわからないから何度も観るべきという考えもわかるが、う~ん、それだけではなあ…。
唯一、ケヴィン・スペイシーの芸達者ぶりが印象に残る。