大根山のたぬき

ユージュアル・サスペクツの大根山のたぬきのレビュー・感想・評価

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
4.6
大どんでん返しの傑作サスペンス
カイザー・ソゼは何者なのか…

船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたヴァーバルから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ……。

まさにどんでん返し映画の金字塔
現代と過去を行き来しながら進むストーリー
一見普通のサスペンスドラマなのだが、物語が進むごとにストーリーは緊迫感を増していく…
そして最後の結末には、『これはお見事』と納得させられるネタバレが待っている

脚本が巧妙なトリックかのように練られた今作は2回観ると全く違った観点で作品を見ることができる。
一度ネタバレを知った後にもう一度鑑賞し、全編に散らばっている伏線を回収した時には全く違う映画に変わっているだろう。そんな作品自体がマジックかのような今作の脚本は最近のミッション:インポッシブルで監督を務めているクリストファー・マッカリーだ。最近のシリーズを見ているとアクション要素が強くなっていたシリーズに、1のようなサスペンス要素を取り戻させた監督だ。特にフォールアウトではアクションだけでなく、脚本の手腕の良さも感じられた。続編にも期待大である。しかし、今作の監督を担当した名監督ブライアン・シンガーはいろいろあって今はかなりまずい状況…
この2人の立場が全く逆転してしまっているところを見ると、なんとも言えない気持ちになる。
また、今作で素晴らしい演技を見せたケヴィン・スペイシーも、あのスキャンダル抜きでは好きな俳優ランキングBEST 10に上がるくらい好きなのだが、今はハリウッドから干されている状態。誠に残念でならないし、もったいない。だがこればかりは仕方がない…

そんな映画の評価は高いが、関わっている人間がスキャンダルで人生ダメになってしまう呪いがある今作。
普通に映画として素晴らしいので、是非見ていただきたい。

クリストファー・マッカリー
おまえだけは信じてるぞ(笑)