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マチネー/土曜の午後はキッスで始まるのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
1962年、フロリダ州キーウェスト。父の転勤に伴い、この街へ引っ越してきたジーンは、今日も弟・デニスと映画館へ。そこで彼は、『MANT! 』という新作映画の予告編を目にする。監督はジーンのお気に入り、B級ホラーの帝王・ウールジー。度重なる転勤のせいで友達ができず、モンスター映画やホラーに熱中しているジーンにとって、ウールジーは憧れの存在だ。そして、原子蟻人間が人々を恐怖に陥れるこの映画は、“ATOMO"や“ランブル・ラマ"と名づけられた特殊なシステムを駆使して上映されるらしい! やがて、『MANT! 』の公開日が迫り、ウールジーは宣伝のため、キーウェストに姿を現した…。
「グレムリン」のジョー・ダンテが、自らの少年時代と子供の頃好きだったウィリアム・キャッスル監督の映画にオマージュを捧げた青春映画。
キューバ危機で核戦争の恐怖が間近で、ウールジー監督が作るモンスターが暴れ回るホラー映画を俗悪と弾圧される中でも映画館の座席に仕掛けた仕掛けなどでお客さんに心底驚いてもらおうとするウールジー監督の奮闘、核戦争の恐怖が間近でも気になる女の子に心ときめかせる男の子たちの青春模様、ウールジー監督の新作プレミア上映会での新作ホラー映画とまるでシンクロしているようなクライマックスの大騒動、座席に仕掛けた電気ショックなどお客さんを驚かせたいウールジー監督の絶妙な仕掛け、ジョー・ダンテ監督のウィリアム・キャッスル監督のホラー映画への愛を感じる傑作青春映画。
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