yukihiro084

マチネー/土曜の午後はキッスで始まるのyukihiro084のレビュー・感想・評価

4.8
『映画館って、いいなぁ。』って、
今年ほど思った年はないのではなかったか。
映画館って最高だなぁ〜って。
そう思ったのは、僕で言えば、
2度ほどあった。(カメラを止めるな)と
(ボヘミアン・ラプソディ)。
あの場内を包む熱気、笑い、感動、
そして一体感。まるで映画館が本来持つ
原風景のようなものに思える。

(マチネー 土曜の午後はキッスから始まる)
キスではなく、キッス。
(グレムリン)のジョー・ダンテ監督。

その時代をその場所で生きていた訳でも
ないのに、いい時代だったなって懐かしい
気持ちになる。まだ映画が(特別)な存在
で、まだ娯楽の王様だった時代。

1960年代。フロリダ州キーウエスト。
ホラー映画(モンスター映画)の監督が、
新作の上映会に街に1つある映画館に
やってくる。上映される作品は(マント)
人型の蟻になってゆく蟻人間の恐怖を
描いた、B級モンスター映画。

キューバ危機の真っ只中、
アメリカ中が核の恐怖に怯えている中、

学校の男の子や女の子は、
まるでプロムの相手を見つけるかのように、
女の子は男の子を誘ったり、
意識していた女の子と一緒になったり、
可愛らしさボーイ・ミーツ・ガールの
物語が上映会に向けて進行してゆく。

知名度の割に、破産同然の
ジョン・グッドマン演じる監督は、
その上映会にある計画を立てており、
運命の土曜日に、運命の上映会は
幕をあけることになる。

映画愛に満ちた、愛すべき作品。

1960年代も良かったかもしれないけど、
1980年代も良かったよね。

僕が映画好きになった理由は他でもない、
ティーンエイジャーの頃に
映画を観始めた頃に
そこにスピルバーグがいて、ゼメキスが
いて、ジョー・ダンテがいたからだよ。
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