ゆんぶりっく

アナザヘヴンのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

アナザヘヴン(2000年製作の映画)
3.5
「本日の食材はこの、人間の脳味噌。それではこちらを捌いていくぅ!」
的な残虐な殺人を繰り返す猟奇殺人鬼を追う刑事の話。


殺した人間の脳みそを取り出して料理を作るきまぐれサイコパスクックが現れる。
主人公マナブがその事件を追ううちに、犯人は人間から人間へと乗り移って犯罪を繰り返す〝ナニカ”である事を突き止める…

という中々に好みのSFサスペンス展開。


とは言え正直、個人的には遊星からの物体X的な設定だから楽しく見れたけど、もしこれが普通の刑事ドラマだったらたぶん途中で見るのやめてたかも…笑

脳味噌シチューという掴みはバッチリな作品だったけど、全体的にいろんな要素を詰め込み過ぎてどれも中途半端だし、最後のお涙頂戴展開は見ていてため息が出るレベルで押し付けがましいし、どーにも惜しいデキだったなぁ…


キャラクター造形も正直あんまり好きじゃない。

柏原崇が演じる木村の安っぽいサイコパス演技もテンプレ過ぎて笑えてしまうレベル。

同僚デカ飛鷹も正直キャラとしてはヤバイ。
このコンプラがうるさい今の時代に同じキャラだしたらフェミニスト達がTwitterで荒れ狂うレベルの男尊女卑野郎だし

マナブもいくら追い詰められたからって同僚を銃で撃ち抜くわ、女殴るわで主人公コンビがビックリするくらい感情移入できない…

ヒロイン朝子は見ているうちになんだか好きになってくる良キャラだけど、シンプルに謎だったのが、結局ヒロインの朝子が序盤から犯人の正体に気がついていた件。なんで?


あとどーでもいいけど、ビルからビルへと大跳躍するというアクションは、まんまマトリックスの影響受けていて、今見るとなんか恥ずかしい…
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