ナンセンスロケット

砂の器のナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.0
【日本が誇る名作サスペンスに認定、設定も展開も素晴らしい】

なんとなく、ジャケが重そうで敬遠してましたが蓋を開けてみたらテンポの良い名作サスペンスでした❗️
松本清張原作、山田洋次脚本という力強さ💪
役者の丹波哲郎や森田健作も輝いてます✨

蒲田の国鉄内で身元不明の死体が見つかる、殺される直前に残された「カメダ」という謎の言葉💀

冒頭からの引き込まれ方は洋画のようなカッコいいミュージカルやアクションシーンではなく、刑事2人が秋田の駅で食事をとって俳句の話をする。なんだな、事件の匂いがする静なるスタート。

そのあと、被害者の人柄が明らかになっていくが、殺されるような動機が全く見つからない。何故殺されたのか、最近のトリックや真犯人という展開ではなく、動機に重きを置いた本作🤔

調査にあたって、東北や中国地方、三重といろんなところへ出張していく見せ方が面白い🚞、エヴァみたいな活字のテロップ映画らしくて刺さる演出。

核心に迫っていくたびに少しづつ視聴者を置いていき、「あれ、これどういう事だっけ」というのを絶妙な距離で刑事の今西が上回っていく👮‍♂️

そして、ラストにかけた犯人の半生を明らかにしていく、宿命とはなんなのかという大きなテーマに紹介させていくクライマックス🎹

黒澤明の「天国と地獄」も素晴らしかったが、こちらもなかなか匹敵する出来栄えと思います。

鬼畜や疑惑も見てみたいす。