橋本忍氏脚本で検索し本作をチョイス。原作未読。
これだけの高評価の映画なので、さてさて如何に?
…と期待一杯で鑑賞も、僕には色々と薄味に感じました。
小さなテーマを数個、無理やりこねくった様な構成とでも言いましょうか。「ハンセン氏病」がテーマだったとか最後のテロップで明かされるし(まぁ流れでは気付きましたが)。
気になった所はもっとあります。
アテレコが目立つ事、演出がチープ、メロンの皮ぺっぺする
所々すっ飛ばして「え?」ってなる感じ…
このシーン必要?何ならこの登場人物必要?とか
思ってしまっていました。
兎に角、長さを感じながら、粗を探すような
とってもいただけない鑑賞になっちゃった。
演出的にはオーケストラの奏でる音楽に乗せて
無言で加害者の生い立ちを追っていく構成は
鑑賞者の涙を誘うシーンでしたが、何せ長い。
今、僕は正直、自分の感性を疑っています。
鑑賞後、とても落ち込んでいます。
『どうしてこのような名作が心に刺さらないのか?』…と。
しかしながらたった今、映画好きの親父にこの映画の感想を聞いてみたら僕と同じ様な感想だった事が唯一の救いかな。
たまたまこの映画と僕の感性が一致しなかった。
それは宿命なのかもしれないな。