とんこらばす

砂の器のとんこらばすのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
3.0
不治の病に対する差別に苦しんだ幼少期
社会的に成功した青年期

この間にある秘密と名声を守ろうとして起きた殺人事件が解明されていく物語。

成功した現在の自分を守るために親をも切り捨てようとするのはやはり道理に反しているということだと思うが、
そこまでして隠したいことだとは思えなかった。

親のせいで苦しめられたという思いや、
成功した自分には相応しくないという感情もあったのだろうが、
成功したのなら、その姿を親に見せてやるのは自然なことと思う。
それができなかったということは、結局成功が見せかけだけで、
心の中で解決できないものがあったのだろうと思う。