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砂の器の映画みますのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
5.0
【備忘録】

「知らねぇっ💦
そんな人は知らねぇっ💦」
刑事から1枚の写真を見せられ「長年お探しの貴方の息子さんではないですか?」と問われた瞬間、
それまで死人のように生気のなかった本浦千代吉(加藤嘉)が力の限り全身で否定をし慟哭するシーン。

涙腺決壊からの破壊、息もできないくらい号泣に次ぐ号泣で過呼吸のあまり全身が痺れ もはや劇場では見れない作品なのだ😭

父と子の壮絶な「宿命」の日々が
現代の日本において殆どの人々が衣食住に苦労せず、物が溢れ豊かな生活を送れてることへの警鐘を鳴らす。

そして平凡であることの幸せを改めて思い知らされるのだ。

「砂の器」を超える邦画に出会ったことはない👏

「ハンセン氏病は、医学の進歩により特効薬もあり、現在では完全に回復し、社会復帰が続いている。それを拒むものは、まだ根強く残っている非科学的な偏見と差別のみであり、本浦千代吉のような患者はもうどこにもいない」

松本清張の新聞小説を映画化するにあたって計画段階で全国ハンセン氏病患者協議会(のち「全国ハンセン病療養所入所者協議会」)から偏見を助長すると反対、抗議され製作サイドが上記文言をエンドロールに盛り込むことで製作が続行されたというエピソード。

しかしながら1974年の公開後も
社会の無知、誤解、無関心または根拠の無い恐れから国家の政策は遅れを取り1996年の「らい予防法」の廃止までハンセン病患者への偏見が続いてたという事実を忘れてはいけない!!

4月のシネマコンサートでも号泣してきました😭
すごく良かったです👏👏👏
また行きたい!!