やまごろう

砂の器のやまごろうのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

大人の男たちが、違いの心を気遣いあい、余計な台詞もなく、まさしく宿命と呼ぶに相応しい非情なる境遇を生き抜く様に、引き込まれすぎて、一級のサスペンスからの、コンサートと刑事の推理、回顧シーンでは映画観た中で一番泣いてしまった。
嗚咽しながら泣いたのなん年ぶりかという笑

栄良の父が、生きる全ての価値をつぎ込んだ息子の晴れ姿を見て感動したシーンで涙腺爆発。彼を息子と認められない事情も全て汲んでの今西刑事の涙。
そして、実直で本当の人格者であるが故に手にかけなければならなかった、この事件の真相が、宿命としてのしかかる。

ちんぷんかんぷんな、婚約者も、ただ彼を道具に使う政治家も、不遇な情婦もリアルで、兎に角良かった。

2018年、平成最後の年末に観れたのもまた運命。ありがとうございました。
やまごろう

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