ERIKO

砂の器のERIKOのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
3.8
ハンセン病差別を描いた作品。
同じくハンセン病差別を扱った作品には河瀬直美監督の「あん」があるが、こちらの作品の方が物語全体の重厚さと物悲しさが段違い。子を思う親との別離、幾重にも包まれた真実。ひとつひとつが繋がった時、過去が語られ始める。一気に物語が動き始め、映像と音楽に引き込まれる。子役の、不条理な運命に強く抗うような目が印象的だった。
東野圭吾原作「祈りの幕が下りる時」は「砂の器」オマージュ。物語構成・各役者の演技が素晴らしいので併せて見るべき。
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