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砂の器のShoのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.5
松本清張と言ったら、ぐらいの超有名作品ですが、なぜ今まで観ていなかったのか、自分を疑いました。

殺される理由が見当たらない、日の打ちどころのない立派な人柄の元警官が殺害される。
たった一つの手がかりから、全国をまわって真相を究明する刑事魂。
1つずつ明らかになる真実。

しかも刑事役が丹波哲郎と森田健作コンビ。

実際の刑事さんも今作のような地道な捜査を続けて犯人逮捕に繋げていると考えると、尊敬しかありません。

後半は、ある親子の回想シーン(ほぼセリフなし)とバツグンの組曲。

それにしても本当に良い旋律。
曲名も「宿命」
合ってます。
親子の理不尽な境遇が涙を誘います…。
すぎやまこういちさんの
「そして伝説へ」にも引けを取らない名曲でした。

ミステリーとしては正直、殺害動機が薄いなどの気になってしまう部分はありますが、そんなことは些細なことと思う映画の完成度。

今作に限らず生まれる前の各地の昭和の原風景を映像で見ていると、懐かしさと安心感を覚えるのはなぜでしょう…ʅ(◞‿◟)ʃ
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