蝶の舌の作品情報・感想・評価

「蝶の舌」に投稿された感想・評価

tama.

tama.の感想・評価

3.5
あまりに辛すぎる。でもこれが現実なんですね。

人見知りの少年モンチョとグレゴリウス先生の温かな交流が、戦争のせいで壊れてゆく。

映画を観終わって思い出すのは、一緒に虫捕りをする2人です。
いぬ

いぬの感想・評価

4.8
「人は皆孤独である」

ラストに集約させた美しく微笑ましくも、あまりにも悲しい作品だった。

主人公がまだほんの子供で、彼の視点から進展する物語は暖かく、目に新しい物への不安と興味に溢れていて微笑ましい。
自身にも、蝶の舌に関心を寄せるような幼い好奇心があったのだと懐かしく思った。

少年は先生から繊細で優しい世界を教わり、友達とともに大人の世界の汚さと残酷さを目の当たりにした。それら全てが成長するという過程なのだ。

自由なスペインをという先生は間違っていないだろうに、優しい世界を教えてくれた先生は犯罪者じゃないのに。

幼心には本当に理解できないだろう。
ラストに少年が母に言われて発した、罵る言葉と先生が教えてくれた「蝶の舌」が同時に発されているのが証明している。

ラストになるにつれて、悲しみに暮れてゆきつつも美しさを失わない。
これが現実だと囁くような、切ない映画だった。
櫻

櫻の感想・評価

-
子どもたちにとって本当に必要な教育とは何だろう。たくさんの計算ができるようになること?教科書の内容を詰めこんで暗記すること?ううん、グレゴリオ先生はどれも強要していなかった。疑問に思うことを子どもたちにたくさん自分で考えさせて、押し付けるのではなく分かるまで辛抱強く待つこと、机の上での勉強だけじゃなくて自然とのふれあいを大切にしていた。おかげで学校を怖がっていたモンチョも、学ぶことって楽しいと感じられたんじゃないかな。だけど、社会の厳しい波は容赦なくやってくる。先生とモンチョがあんな形で別れなければならないなんてさ。モンチョはこれから先生との思い出を忘れていってしまうのかもしれない。だけど、大切なことをたくさん教えてくれた先生に、あんなひどい言葉を投げてしまったことはずっと覚えているんじゃないかな。モンチョの最後の台詞と表情がせめてもの、先生に対しての感謝が滲んでいるようだった。

スペイン内戦に染まっていく終盤、フランコ派と共和派で分断されていく。(その後はフランコ派が勝って、ファシスト体制へ変換される。)国の展望が違っていても、共に過ごせていたあの頃と、思想が異なる人々を罵倒しなければいけなかった最後。他者との間に無残に線引きをすることは、なんて残酷なんだろう。


うん、、これは、名作。
M

Mの感想・評価

3.8
学校 友達 恋人 家族 先生 学習 時代 人生
そして戦争 戦争 戦争... ガックリ...。
菜

菜の感想・評価

5.0
こういう映画が観やすくなるから世界史を勉強してほんとうによかった
うめ

うめの感想・評価

4.1
気弱な少年モンチョと暖かく成長を支える老教師グレゴリオ。
見え隠れする時代の陰。

前に見た時は綺麗な映画だけど、「ニューシネマパラダイス」とかに比べると地味な印象だったんです。
たまたまジャケを見たら何となく観たくなり再度の鑑賞。
もう20年近く経っていたんだ…

今ならわかる。
グレゴリオの言葉の重みが。
押し付けるのではなく、子供の可能性を信じそっと背中を押してくれる。
信念の強さと
抱える悲しみも感じさせる眼差し。

少しずつ大人の世界に足を踏み入れていくモンチョ。
よく分からなくても素直に見つめる可愛らしさ。
彼に訪れる
親友との出会い
思わず微笑んでしまうような恋
両親が秘めているもの
兄の憧れ
段々と言葉に行動に表れてくる自我


見終わった後も、なんとも言えない余韻が残ります。
繰り返し流れる音楽も作品にぴったりとはまっている。
もう一度、観て良かった。
こんな事があるからたまりませんね。
人はみな孤独である。
モンチョと先生の別れのシーン、そこにこの映画が集約されているような、そんな気がする。何も知らない少年のピュアな心にはあまりに残酷な結末。

曲と映画全体の雰囲気が何とも言えずにマッチしていた。
Ryo

Ryoの感想・評価

4.0
ラスト5分が悲しい。
教科書の詰め込みだけじゃない先生。理科の教科書よりも外で直接自然に触れる。
色んなこと教えてくれるのよな。

アフリカのスペイン領土で勃発する内紛で共産主義が次々と処刑される。
石を投げながら『ティロノリンコ!』って。。。
HACHI1965

HACHI1965の感想・評価

5.0
時代にはその時に生きる人がある。時にその時代には人々に残酷な運命と言う影を落とす、しかし、現実が事実である以上、人はそれを真摯に受け止めなければならない子供と先生を軸にしたありきたりな見せかけの都合の良い作品では無いので、じっくり腰を据え見るべき名作。
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