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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のdeenityのレビュー・感想・評価

4.5
ガキだった頃に何回も見た作品はこれだったのか!『クリスタル・スカル』と勘違いしてた(笑)あんなに見て展開知ってるのに懐かしすぎて新鮮にワクワクできた。やっぱり名作だ。

前作から引き続き、相変わらず絶妙に心くすぐるものがあります。世界にはいろんな冒険があって前回の歴史チックな冒険ではなく、今回は呪術や信教などを絡めたこれまた興味をそそる内容。未知の冒険ってのは危険なのはわかってても行きたくなる気持ち、わかるよインディ!

今作の良さはインディのキャラクターはもちろん、その周りを固める仲間の二人にあると思う。インディを慕う飛び蹴りのかわいいショート。そしていちいち叫び回ってやかましい良い意味で空気の読めないウィリー。この二人の個性が本作ではインディと見事にマッチしていて最高のチームになっていると思う。
もちろん前作からの良さはしっかりと引き継いでいて、ドタバタアクション劇はコメディ要素も含みながら実に見事に作られている。ウィリーと相手の様子を探り合うところとか良いシーンだ。
インディも相変わらずのハチャメチャで抜けてるとこあるけど渋くてかっこいいな。冒頭のシーン、なんであそこでカクテル飲んじゃうかなー。完全に毒入りっぽくて怪しいじゃん。でもそうゆうとこ、嫌いじゃないんだけどね(笑)実に楽しめる作品。

よく見れば詰めの甘い部分も多かったんだな。火で炙ったのに火傷の跡がないとか、橋の片側しか切ってないのに両側とも切れてるとか、ワニは服しか食ってない。ボートは無人だったよな、CGも胡散臭いやん。謎の料理も多かったな。何だよ、猿の脳みそのデザートって。でもそれも含めて面白かったよな。今見るとまた違った感じでも楽しめた。
それと意外と本作がモチーフにされてるんじゃないか、って思う部分が多かった。信教シーンとか『ドラゴンボールGT』のルードを思い出したし、敵の親玉は『魔法陣グルグル』のカヤにそっくり。トロッコは『ドンキーコング』のゲームのようだったな。仮に何も関係してないにせよ、世界中のいろんな人に影響を与えるくらいの胸躍る作品だったのは間違いない。
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