たつなみ

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のたつなみのレビュー・感想・評価

5.0
幼少期に父親に連れられて映画館で観た思い出の作品。
地上波でやっていたので久しぶりに観てみた。
先日、タマフルで『スピルバーグ総選挙』っていう企画をやっていたけど、私の中では実はこの作品が”ベスト・スピルバーグ作品”だったりする。

最初から最後まで矢継ぎ早にピンチの連続で常にハラハラドキドキが止まらない。
スピルバーグ作品の特徴である残酷描写もあり、単なる冒険活劇でない所が素晴らしい。
真っ正面からエンターテイメントに挑もうという意気込み溢れるオープニングに始まり、何のてらいもない堂々たるハッピーエンドまで、文句無しに非現実を体験させてくれる最高に楽しい作品であると言える。

公開当時劇場は超満員で、当時は入れ替え制なんてなかったから大人たちに紛れて立ち見で観ていた記憶がある。
あのゲテモノ料理のシーンや、大量の虫のシーン、心臓を生きたまま取り出されるシーンと、トラウマになってしまう程の描写が忘れられない。
でも地上波だからか、ショックシーンはかなりカットされてたな。

あとこの作品と言えば、”字幕の女王”戸田奈津子氏による珍訳も有名。
オープニングの上海での交渉シーンで出てくる『ヌルハチの遺骨』を、戸田氏は『ヌハチ』と訳していた。
これは子供の頃の私の記憶に鮮明に残っている。
(町山智浩さんもあるラジオ番組で指摘していた)
『ヌルハチ』という人物は当時全く知らなかったが、その後世界史の授業で知って驚いた。
何だ『ヌハチ』って!? まさか知らないの?女王さま!?

それにしても久しぶりに地上波で映画を観たけど、CMがウザすぎ!
しかも唐突に、かなりの頻度で入れてくるからとてもイライラした。
昔はもっとCM少なかったんだけどなぁ…。
やっぱり今は地上波で映画を観るのはかなり辛いと実感。