河豚川ポンズ

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説の河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

5.0
キャラクターも観客も心臓を鷲掴みにしたりされたりな映画。
キリの良い本数なので好きすぎる映画シリーズ。
小学校の頃からもう何万回観たか分からんぐらいに大好きなこの映画で。
あと、「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」のDVD化はまーだ時間かかりそうですかね…?

著名な考古学者であり、そして世界中を飛び回るトレジャーハンターでもあるインディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、ダイヤの取引を行うために上海のナイトクラブに来ていた。
相手は地元のマフィアだったが、取引直前でやはり揉めてしまい、助手兼相棒のショート(キー・ホイ・クァン)とたまたま居合わせていた歌手のウィリー(ケイト・キャプショー)とともに逃げることに。
なんとか飛行機に乗り込むことに成功するが、なんとそれは敵の罠であり、操縦士が飛行中の飛行機から飛び降りてしまう。
またもや大ピンチのインディたちは何とか機転を利かせて無事脱出に成功するが、不時着したその地はインドの辺境の村だった。
何とか帰る方法を模索するインディたちだったが、どうも村人たちの様子がおかしい。
そこで話を聞いてみると、「サギー教」という邪教の集団に人さらいにあい、どうにかしてほしいとインディたちに頼みこんでくるのだった。

「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」とレイダースシリーズの中の公開順では中間に位置するこの映画。
でも時系列は一番最初という何ともややこしい並び。
スターウォーズ初見の人がどれから観たら良いのかよく分からんというやつと同じやつ。
そんなことは置いておいて、何と言ってもこの映画の見所は心臓鷲掴み(物理)と、中盤過ぎ辺りのトロッコによるチェイスシーン!
心臓鷲掴みは観たときの年齢によってはトラウマ化間違いなしだけど、自分は昔から観まくってたせいか全然抵抗がなかった。
むしろ序盤の猿の脳みそシャーベットの方がキツかった。
そして何よりトロッコによるチェイスシーン。
冒険映画の1つのアイコンやイメージとして完全に確立してしまったこのトロッコチェイスは、まさに純然たるエンターテイメント。
あとに続く映画やゲームやらでもどんどん オマージュされて、定番のものになった。
敵が邪教集団というのもあって四六時中怪しげで緊迫感が漂ってるけど、特にこのシーンは飛び抜けてスリリングで、シリーズでも屈指の大好きなシーン。
でもそんなスリリングさだけでなくところどころにコメディも挟んで、2時間弱を全く飽きずに楽しめる。
今思うと、自分の好きな映画の傾向はこういった映画で形作られているなあとしみじみ感じる。

まさに頭すっからかんにして観られるタイプのエンターテイメントな映画なので、これといって含蓄のあるメッセージがあるわけではないんだけど、でも不思議とバカ映画にはならない。
普通のアクション俳優や監督じゃあ、こうはいかなかったのかも。
俳優と言えば、この時のハリソン・フォードはスターウォーズシリーズに「ブレード・ランナー」も当てて、まさに人気絶頂期。
心なしか劇中のインディも生き生きしてるような気もしてくる。
今はもうこの時のキレのある頃を見ることは難しいけど、それでも本当にインディ・ジョーンズ5やれるんですかね?
面白い面白くないとか一旦置いておいて、ハリソン・フォードお爺ちゃんも良い歳なんだから怪我しないでねという心配しかない。