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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のNAOKIのレビュー・感想・評価

3.9
昨年…「レディ・プレイヤー1」でおれを口がきけないくらい感動させてくれて…「ペンタゴン・ペーパー」で同一人物?と唸らせてくれた…

スティーヴン・スピルバーグ帝王…

コロンボのテレビシリーズや「激突」から始まって…現在に至るまで映画ファンとしてスピルバーグに育ててもらったと言っても過言ではないおれ…

同時に彼の成長も見てきたとも言える…

ユダヤ人の彼は幼少時…文字を認識できない障害のために学校で落ちこぼれていじめられたそうだ…
両親は離婚… 

ある日家族が見た彼の部屋にはミリタリージオラマ…プラモデルでリアルな戦場が再現され手足を失った兵士の死体が塁々と…

今の日本なら、通報されかねないレベルの引きこもりですよね…
だけど映画ファンなら誰もが「プライベートライアン」のあの映像はもうこの頃からスピルバーグの頭の中にあったのか…と思います。
家庭の崩壊も彼の作品に反映され…彼は「子供」を描くのが下手だ…とよく言われていました。
「未知との遭遇」の主人公は家族を捨てて母船に乗り込み宇宙に旅立ってしまいます…(後にスピルバーグはこの結末を後悔していました)

ま…そんなわけでスピルバーグの映画には彼の心の闇が投影される…
最近は少なくなってきた気がしますが悪趣味でゴアな残酷シーンが意外に多かったのです。

ルーカスと組んだ「インディ・ジョーンズ」シリーズ…痛快で明るいタッチの中にけっこうグロいシーンも多かった…

特にシリーズ二作目の「魔宮の伝説」はそんなスピルバーグの悪趣味全開のシーンが凄かった!

ヒロインのケイト・キャプショーがパニックになる魔宮の晩餐会… 

手のひらぐらいのカブトムシのお腹をパカッっと外して中身をすする…
結婚式で昔よく出た立割のエビの中身がグラタン…のアレみたいなもんです…

最後のデザートは皿の上に目を閉じた猿の生首…
客たちは「おー」と目を輝かせます…
頭皮を開けると白く輝くシャーベット状の猿の脳ミソ…

これは実在する料理で東京の秘密クラブで食べられるという都市伝説が子供だったおれたちの間でまことしやかに伝えられていました…

まさかそんな幻の料理が映像で見られるなんて!
スピルバーグに感謝です…

バナナみたいなナナフシが印象的な虫ウジャウジャ…

生きたまま心臓を取り出す黒魔術の儀式…

石を砕くローラーに巻き込まれて一本の血の筋になってしまう悪役…

子供にとってはトラウマ級のシーンの連続でした…

それでも痛快無比なインディ・ジョーンズの活躍を描いたこのシリーズ…観てない方はそんなスピルバーグの闇も込みでお楽しみください…

先日…当たりだった「劇場版ファイナルファンタジーⅩⅣ 光のおとうさん」のアバター名が井上ならぬ「インディ・ジョーンズ」だった事から思い立って見直しました😸💦
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