ひでやん

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のひでやんのレビュー・感想・評価

4.5
シリーズ2作目の舞台は、前作より1年前の1935年。「スターウォーズ」の1作目がエピソード4だったように、ルーカスは時系列をいじるのが好きなんだね。

マフィアとの乱闘から始まり、ドタバタ逃走劇にチラリと映るクラブ「オビ・ワン」の文字。前作同様「スターウォーズ」ネタを入れる遊び心に思わずニヤリ。

窓から飛び降り、車で逃げて、飛行機で脱出かと思いきや墜落のピンチでゴムボート。いやいや、無理だろと思ったらパフンと着地でホッとしたのも束の間、雪の斜面を滑り落ち、崖から転落で川下り…。

面白い!上海からインドまで、まるでジェットコースター。

邪教集団に村の子供をさらわれ、村に伝わる秘宝まで奪われたため、それを取り返しに宮殿へ行くという単純明快なストーリーで、敵と味方がわかりやすい。

再び激しいアクションが始まるのかと思いきや、追跡も逃走もなくゾウさんに乗ってのしのし向かう。緩急のバランスが絶妙。

宮殿内は前作を上回る気持ち悪さだった。晩餐会のメニューがエグい、儀式が怖い、そして虫、虫、虫…。

絶体絶命の窮地からクライマックスまで手に汗握るアクションの連続で、トロッコと吊り橋のシーンは最高に楽しめた。

CG技術を駆使した近年の映像は観る度に驚かされるが、80年代にこんなに興奮するアクションを作り上げたスピルバーグとルーカスの情熱に胸が熱くなった。
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