Ricola

いちごブロンドのRicolaのレビュー・感想・評価

いちごブロンド(1941年製作の映画)
4.3
ビフ・グライムス(ジェームズ・キャグニー)が恋していたのは、街で噂の美人でいちごブロンドの、ヴァージニア(リタ・ヘイワース)。
ある日、ビフの友人のヒューゴ・バーンステッド(ジャック・カーソン)にダブルデートに誘われる。相手の女性はヴァージニアと彼女の友達で看護師のエイミー(オリビア・デ・ハヴィランド)だった。


まだ売れる前のリタ・ヘイワースと、「風と共に去りぬ」でメラニー役だったオリビア・デ・ハヴィランドの繰り広げるラブコメということでずっと観たかった作品が、映画館で観れたのが本当に感激!

予想以上にかわいい作品だった。ビフがお人好しで憎めないキャラだし、エイミーはとっても面白くてかわいいし、ビフのお父さんはぶっ飛んでるけど笑える。

あとビフの親友のニコラスは最高。ビフとは似ているようで補完的な関係なのがいい。

まだ売れる前なだけあって、素人の目から見てもリタ・ヘイワースの大根役者っぷりは気になるが、そのおかげで(?)頭悪そうに見えるので、ヴァージニアの役がぴったり。けどお顔立ちがクールビューティだからか、あざとさが鼻につかないので観ていてイラつくことはない。

けどオリビア・デ・ハヴィランドの容貌も全くひけをとっているように思えない!可憐で清楚で素敵。やっぱり、メラニーみたいにそういう役どころが似合う。

クラシック音楽の使い方もおしゃれで、状況や登場人物の心情がわかりやすかった。

"And the band played on"、とても素敵だった…海外ドラマ「アルフ」のある話でみんなが歌っていた歌だった!アメリカでは定番の替え歌なのだろうか?

軽く観れるけれど、映画全体に染み込んでいる可愛らしさを吸収するために全力で観たくなる、そんな映画だった。
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