じゅぺ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのじゅぺのレビュー・感想・評価

4.7
①911で父親を亡くし心を閉ざした少年が遺品から偶然見つけた鍵の謎を探りNY中を奔走する。市井の人にとって不条理なテロは自然災害に等しい。人間の持つ根本的な強さに感動

②広島、ドレスデン、そしてNY。戦争に巻き込まれ死んだ名もない市民たち一人ひとりに起こり得たドラマ。突然大切な人を奪われた時、遺された人々はどう生きていくべきなのか。過去に折り合いをつけ、前へ進む原動力を与えてくれるのもまた大切な人なのかもしれない

③現世での父親との繋がりを一生懸命手繰り寄せるかのように鍵穴の在り処を捜すオスカー。計画を立て街中を走り回っているとき、辛い現実を忘れられるし、側に父親がいる安心感を得られる。でも当然それだけでは先がない。少年の冒険の結末はぜひ映画で確認してほしい

④個人的には映画よりも小説のほうがずっと好きです。両方チェックしてほしい。ものすごく切なくて、ありえないほど温かいお話。超オススメ