貝

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの貝のレビュー・感想・評価

3.5
9.11関連作品は初めて観た。この作品9.11から10年後の2011年公開の映画だそうでもう今で15年も経つのかと。ワタシあのニュースをみてたの小学生の時だったのかと。そもそも9.11の背景って何だっけとか、こんなこともないと思い出さないことを考えるきっかけになったのでした。

いや泣いた。鍵と電話の真相を知るシーンは大号泣。オスカーの父を亡くしたトラウマが想像以上で計り知れないものだった。彼は小学生とは思えない饒舌さで、頭もいいし話もうまいし出来すぎててちょっと怖い。
オスカー(トーマス・ホーン)がもともとアスペルガー抱えていて学校嫌いだったり苦手なものが多かったりという問題を彼の成長に合わせて見守るっていう教育方針、自然にやってたけど、アメリカでは自然なのか知らないけど日本ではほとんどあり得ないと思うし素晴らしいなと思った。お母さんの器の大きさがほとんどだけど。

結末も爽やかで良い映画だった。というか全体的に爽やかすぎた。父と母の理想的な関係とか鍵の真相を探す中で出会う人々の温かさとか、ありそうであり得ない光景でいっぱいだった。まあほっこり感動ドラマとしてはアリか。
貝