ぺそ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのぺそのレビュー・感想・評価

3.6
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のは、母親だけじゃなくて...

きっとオスカーの周りの世界そのものなんじゃないでしょうか
正確には「最悪の日」以降の彼の周りの世界?
恐怖心の対象が多くなりすぎて、外に出るのも怖い。
街の真ん中で両耳を押さえるオスカーの姿を思い返すと、彼には全てが自分に迫ってくるような感覚に捉われていたんじゃないかな、と。

単純にその感覚を本のタイトルにしたんじゃなかろうかと思いますが、
その時にはきっと彼はそれを乗り越えることの大切さと、周りの愛情にも気づいていたから、そのいい意味も込められているのかな。

...そんなの言われなくても分かってる?笑
ぺそ

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