号泣した。
とにかくオスカー君には泣かされっぱなしだった。
父と子の映画を探していて、手にとった。
「大好きな父親を911のアメリカ同時多発テロで亡くした少年が、父親の残した鍵の謎を探るべくニューヨーク中を奔走する姿を描く感動ドラマ」
太陽が死んでから地球に伝わるまでの時差は8分間。その8分間のために足掻きもがき苦しんでいるような作品だった。アスペルガーを患ってるであろうオスカー少年が、父を失った喪失感とどのように対峙していくのか。彼が現実を受け入れていくさまをともに見守るのだが、それがまた辛く、悲しいのだ。
どの目線から観るかで受け取り方はだいぶ違うと思う。自分は少年目線でずっと観て、たまに父親目線になりました。ファザコンではないんですが、作品を通してある種「父性」に憧れてる自分に気づかされました。
しかし悲しい一辺倒では終わらなくて、母の包容力にまた別の種類の涙が流れる。母の偉大さ、大きさに触れた気がする。
この両親がオスカー少年を育てたのだから、オスカー少年はそりゃいい経験してきてるし、いろんな人々と繋がってこれてよかったよね、と最後には思わせられるわけです。
なかなか、
深い、です。