茶の湯をテーマにした話は例外なく禅問答的な話になるので苦手です。それだけ茶の湯は奥深いのだろうとは思うだけで、思考が止まってしまいます。
本作では、千利休の高弟であった本覚坊が様々な茶人と問答を交わすのですが、回想シーンかと思えば、幽霊(?)と会話していたりと、なかなか一筋縄ではいきません。もちろん千利休の切腹の謎が明らかになったりもしません。
本作では3人の茶人が切腹します。とても異様な時代に思えますが、実は3人とも元は武士だった訳で、戦乱の終わりを予期して茶人に転向したのか思われます。彼らの内なる侍の血と何かしら因果はあったのでしょうね。
BS日テレ「木曜特選時代劇」より。