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この空の花 長岡花火物語の教授のレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
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感動した、泣けた、という類の言葉では嘘くさくなるし、だからって、説明的な、とか過剰なテロップが、とかを批判的に言うのも的が外れている。

ただ、本当の意味で虚実であったり時空を超えてだったりあらゆる出来事や史実や、想いや国なんかも全部ひっくるめて「無関係ではいられないよ」ということのドキュメンタリーなんだと思う。

それも互いも、誰も、何事も、そして何より映画と観客も。

何もかもが無関係から始まり。
そこからの関係に気付いていくことの物語。

僕のこともあなたのことも含めて。
すべてが、その関係のあることから、あの戦争を踏まえ、あの大震災を踏まえて、きちんと見つめていこうという物語。

そして物語としてこそ、語ってくれた大林宣彦監督に賛辞を送りたい。
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