もやし

この空の花 長岡花火物語のもやしのレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
4.8
大林宣彦監督作品。



新聞記者の女性は元恋人の男から、新潟県長岡市の花火大会に見に来ないかという手紙をもらう。
そこから主人公は長岡への長い長い取材旅、心の旅をすることになる。
震災と戦争が交錯する、事実を元にした物語。


テーマの重さの割に最初は軽やかな歴史のお勉強のようなノリで話はトントン進んでいく。が、徐々に物語は核心に迫っていく。



これ見たら、自分の価値観がどれだけ浅はかなのかというのを思い知らされた。

不幸な人間、不遇な人間は往々にして物事に対して必ず悲観的であったり、斜めからものを見がちだったり、ストレートだったり真摯なものの見方を馬鹿にしたりするが、それは世の中の真理でも何でもない。と、思わせてくれる。



どんな辛い思いに遭っても嫌なことがあっても、それでも諦めずに腐らずに、自分の本気の思いを大切にしていく。それがどれだけ尊いことか。思い出させてくれました。
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