永遠の人の作品情報・感想・評価

「永遠の人」に投稿された感想・評価

なんかタイトルいい感じだし、時間も短めだしって思って軽い気持ちで観てみたんだけど、思った以上にやられた…。最高すぎかよ。
序盤中盤憎しみで溢れてて、正直観てるのつらいし、夫マジでむかつくんだけど、その分最後の展開でグッとくる。長い間続いてきた憎しみにやっと希望が見えて、少し泣きそうになりました。
あとすごい重い話でびっくりした。木下恵介はなんとなくコメディ系を撮るイメージのある監督だったから、作風の幅が広すぎるだろって思った。
映像きれいすぎない?「カルメン故郷に帰る」の時も思ったけど、木下恵介は人の列とか風景とか、横に広がってる映像がきれいで、それがシネスコになることで最大限に生かされてたと思う。汽車が走ってるシーンとかすごい好きだったなあ。
Aka

Akaの感想・評価

4.2
ほぼ一生かけて相手を憎み合う夫婦の物語。壮大なロケーションとタンゴのリズムに気持ちが高まり、ラストでは胸がいっぱいになる。とりあえず皆さん、結婚は好き合った人としましょう、絶対!

木下恵介監督映画は初鑑賞だったけどなんだかハマりそう〜この話は5章から成ってるんですが、一章の終わりごとに挿入歌入ってて、それがまたいいんですよね。「そればってん〜そればってん〜♪」って笑
私が1番ウワ〜〜ヤベぇ…と感動したのは長男の最後のシーン。あれどうやって撮ったの?!あのシーンに魂込めすぎ…
名誉の戦死を遂げられず、負傷して帰るという生き恥同然の余生確定&未だ許し難き憎っくきアヤツの存在を胸に、仲代達矢のドロドロした情念が阿蘇山麓に放たれる

夫婦と家族、人と人とのつながりの脆弱さと断ち切れなさ。二章の高峰秀子がもう怖い。

時を経ても因縁は風と共に去らない、
謝るって大事ね
こんなにも、夫婦同士が憎みあっている作品はない。子供達が可哀想だった。長男
、阿蘇山の火口に飛び込むし。

隆さんはヘタレだし、まあイケメンだから良しとするか(笑)
yumiko

yumikoの感想・評価

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お美しい高峰さんが主演、イケメン佐田さんや、好きな女優さんである乙羽さんも出ており、とっても行ってみたい県、熊本の、阿蘇が舞台で、ワクワクしながら観ました!
もちろん内容的には ルンルン気分で観る作品ではない雰囲気だとはわかりつつ‥‥です。

物語は悲劇寄りなのですが、また観たい‥‥! ちょっと中毒性があると思います。
そしてこの作品でも乙羽さんの存在感が大きかったです。

作品中に頻繁に流れるフラメンコ調?のギター弾き語りで、しかも熊本弁で 詞の内容は ナレーションぽく? お話しの内容を唄っており、しかもコーラスも入る! ある意味、ミュージカル?!?!笑
この曲のインパクトが 笑ってしまうほど強烈なのですが、いったいどなたがお唄いなのでしょうか‼️
親から子へと受け継がれる呪い。どうあがいてもその夫婦は赦しあい、愛し合うことはない。日本版ギリシャ悲劇のような作品。
怒涛、大きな波がどんどん迫ってくる、阿蘇の自然の中で起こる愛憎。音の使い方も良い。五章から成る一本。息子を探すため偶然にも2人が出会い場面は息が止まる。130
okapy

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4.9
二十四の瞳はまだ見てないけど、これは木下恵介暫定ベスト。というかオールタイムベスト級。すごかったです。
高峰秀子と木下恵介の最高傑作かもしれない。

書きたいことあり過ぎる。

田畑をかけめぐって出会うシーンには涙。
kohei

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4.5
雄大な阿蘇の山麓で繰り広げられる
男と女の愛憎の叙情詩

これは面白すぎてどうにかなりそうでした。欲にまみれた人間関係や観るものを激情に駆る大仰な演技など随所にこの時代の邦画らしい側面を感じるものの、一方で今まで観てきた邦画とは似ても似つかない唯一無二の存在感と娯楽的な面白さがある。中でも特筆すべきは、この物語が5つの章で構成されていることです。その1つ1つがとにかく素晴らしいということは言うまでもなく、山場が5つも(つまり各章ごとに)訪れるのでその満足感と言ったら半端じゃない。また、様々な「音」の使い方には衝撃を受けました。

この映画が具体的にどうゆう物語なのかと聞かれると色々ありすぎて困ってしまうけれど、物語の軸として、運命と呼ぶにはあまりにも「非情な現実」に逆らい続けた女性の〈29年間〉の記録がしっかりと刻まれています。周りの人物達の心理描写も繊細に作り込まれていて、圧倒的に悪いことをしているサイテー男も利己心に乏しい優男も、その背景を考えると一定の共感を許してしまう。登場人物たちを簡単に善悪で判断できないところがこの物語の難しさであり、突出した面白さを作り出している要因の1つでした。

「この時代に日本にもこんな素晴らしい映画が…!」という言葉はあまりにも短絡的なので使いたくないですが、明らかに現在の邦画では再現不可能な最高峰のエンターテイメントがここに存在していますし、まだまだこういった名作が昔の邦画にも隠れていると思うと楽しみが尽きません。
映画館で観たいクオリティー!
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