改名した三島こねこ

フィフス・エレメントの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)
3.5
<概説>

『LEON』『トランスポーター』といった人気作を手がけるリュック・ベッソンのSF大作。巨悪の存在によって揺らぎつつある宇宙の平穏は、ひとりのタクシードライバーの手に委ねられた。

<感想>

リュック・ベッソン作品では世間的に評価低めな作品。

・同時期の監督作にしては異色のSFアクション
・監督らしからぬファンシーな世界観
・ツッコミどころ満載の脚本

これだけ批判要素が多ければそれも納得。私自身このあたりへの反感は否定できません。

けれど個人的には同監督作の中でも好きな部類。

本当にツッコミどころは山程あるんです。メカニカルな異星人が再生されるとなぜかミラ・ジョヴォビッチだったり、ラストのクイズ要素はティーンズノベル的だったり。

しかしそのどれもがおもしろく見えるんですよね。シブイリュック・ベッソンを期待したらそれは怒りますけれど、単なるエンタメジョーク映画としては普通にアリ。

ついでに批判の裏に隠れがちですが

・ゲイリー・オールドマンの奇天烈キャラ
・コメディリリーフのルビー
・歌姫の歌唱力
・ワクワクするSFらしさ

このあたりはお世辞抜きにいいところだと思います。歌姫の吹替を担当したインヴァ・ムラの歌声なんて圧巻。

同監督の必修作とは言いませんけれど、観る価値がないともサッパリ思いませんね。良作。