<概説>
『LEON』『トランスポーター』といった人気作を手がけるリュック・ベッソンのSF大作。巨悪の存在によって揺らぎつつある宇宙の平穏は、ひとりのタクシードライバーの手に委ねられた。
<感想>
リュック・ベッソン作品では世間的に評価低めな作品。
・同時期の監督作にしては異色のSFアクション
・監督らしからぬファンシーな世界観
・ツッコミどころ満載の脚本
これだけ批判要素が多ければそれも納得。私自身このあたりへの反感は否定できません。
けれど個人的には同監督作の中でも好きな部類。
本当にツッコミどころは山程あるんです。メカニカルな異星人が再生されるとなぜかミラ・ジョヴォビッチだったり、ラストのクイズ要素はティーンズノベル的だったり。
しかしそのどれもがおもしろく見えるんですよね。シブイリュック・ベッソンを期待したらそれは怒りますけれど、単なるエンタメジョーク映画としては普通にアリ。
ついでに批判の裏に隠れがちですが
・ゲイリー・オールドマンの奇天烈キャラ
・コメディリリーフのルビー
・歌姫の歌唱力
・ワクワクするSFらしさ
このあたりはお世辞抜きにいいところだと思います。歌姫の吹替を担当したインヴァ・ムラの歌声なんて圧巻。
同監督の必修作とは言いませんけれど、観る価値がないともサッパリ思いませんね。良作。